宅地建物取引業者に勤務されている方は、合格後に宅建士登録と取引士証の発行をします。
ですが、勤務先が宅地建物取引業ではない人は、宅建士登録も取引士証も業務上必要ありません。
仕事で使わないので宅建士登録をするか迷いましたが、私は宅建士登録だけして、取引士証は発行しませんでした。
費用をかけてでも宅建士登録だけは行った理由を説明します。
- 宅建士資格を取ったけど、仕事ではすぐに使わない
- 将来的に宅地建物取引業者に就職・転職するかもしれない
- そのうち不動産取引を自分でするかもしれない
- 宅建士登録にかかる費用を知りたい
宅建士登録と取引士証にかかる費用
宅建士登録には、費用①と費用②で5万円のイニシャルコスト(初期費用)が掛かります。
これに加えて、取引士証を発行すると5年に1度16,500円のランニングコスト(維持費用)が必要になります。
費用①:宅建登録実務講習【イニシャルコスト】
費用①合計 15,000円
費用項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
講習費用 | 15,000 | 一般社団法人Takkyo(2021年筆者受講時) 他の大手資格学校は2万円台から |
2年間の宅建業の実務経験がない場合は、実務講習を受けなければなりません。
講習を開催している団体・企業により、受講費用は異なります。
私は一般社団法人Takkyoで受講しました。
理由は私が調べた範囲で受講料の最安値がここだったからです。
申し込みから受講及び修了証の発行まで、何も問題なく進められたので、安い=デメリットではないです。
費用②:宅建士登録【イニシャルコスト】
費用②合計 37,690円
費用項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宅建士登録申請手数料 | 37,000 | |
証明写真 | 700 | 写真機で撮影した場合の相場 >>証明写真を1枚10円にする方法 |
身分証明書 | 350 | 本拠地の市区町村で発行 |
登録されていないことの証明書 | 300 | 法務局で発行 |
都道府県の登録にかかる手数料の他に、必要な書類があるので、それらにかかる費用をまとめました。
顔写真が1枚必要になるので、あらためて撮りましょう。
費用③:取引士証発行【ランニングコスト】
費用③合計 16,500円
費用項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
取引士証交付手数料 | 4,500 | 5年に1回の更新時に発生 |
法定講習受講 | 12,000 |
取引士証は5年に一回の法定更新をしなければなりません。
取引士証交付手数料4,500円+法定講習受講12,000円=16,500円のランニングコスト)が掛かります。
宅建士登録だけで取引士証を発行しない理由
理由①:使わない取引士証の維持費を払いたくない
使わないものに16,500円/5年の維持費は高いです。
1年あたり3,300円は、身分証にかける値段としても高く感じます。
身分証なら運転免許証やマイナンバーカードで十分です。
理由②:取引士証は必要になったらすぐに発行したい
宅建士登録に5万円かかるし、必要になってから登録したら?
登録だけでも先にしておくことをおすすめします。
なぜなら
取引士証が必要になった時に宅建士登録から始めると、最低でも2ヶ月以上かかるからです。
将来的に不動産に関わろうと考えているのであれば、取引士証はいずれ必要になります。
ですが、欲しいと思ってすぐに手に入るものではありません。
- 実務経験がない場合は宅建登録実務講習を申請してから修了するまで約1ヶ月
- 宅建登録実務講習は受講できる時期や場所が限られるので注意
- 宅建士の登録申請をしてから完了するまで約1ヶ月
- 宅建士の登録が完了してから取引士証の申請から発行まで1週間以上
このように最低でも2ヶ月はかかります。
この記事を読まれている方は、2年間の実務経験がない方が多いかと思われます。
資格学校が開催する宅建登録実務講習は、宅建士試験合格発表の直後が多く、そこから時間が経つと本当に少なくなります。
そのため、自分の行ける日時や場所に講習がなければ詰みます。
宅建士資格から取引士証の発行まで1年空いた場合は、取引士証の発行にあたって、法定講習の受講が義務付けられています。
法定講習の日程は都道府県によって異なりますが、1週間以上は見ておくと良いでしょう。
合格後から宅建士登録までの手順
つまり、宅建士登録まで済ませておけば、法定講習と取引士証の発行だけで済むので、必要になっても比較的速やかに取引士証を入手できます。
- 実務経験がない場合は宅建登録実務講習を申請してから修了するまで約1ヶ月
- 宅建登録実務講習は受講できる時期や場所が限られるので注意
- 宅建士の登録申請をしてから完了するまで約1ヶ月
↑↑↑合格後はここまで終わらせる↑↑↑
- 宅建士の登録が完了してから取引士証の申請から発行まで1週間以上
手順①:なるべく早く宅建登録実務講習を受ける
- コスト 15,000円
- 所要期間 約1ヶ月
宅建業の実務経験がない場合は、宅建登録実務講習を受ける必要があります。
私の場合は、2021年3月10日に講習を申し込んでから、4月17・19日受講までは1ヶ月ほどかかりました。
申し込みが遅かったので、日時や場所など条件に合う講座がありませんでした。
ですので、なるべく早い時期に受けた方が良いです。
- 事前配布のテキストで自主学習する期間があるので、申込日と受講日に1ヶ月の開きが生まれます。
- 流れ:申し込み→テキスト受け取り→自主学習→講座受講
- 合格発表前から申し込んでいる人(自己採点で合格の人)がいるので、早い時期開催の講習は埋まりやすい。
手順②:宅建士登録申請をする
- コスト 37,690円
- 所要期間 約1ヶ月
私が県庁に登録申請をしに行ったのが2022年1月20日で、登録完了通知ハガキの消印が2022年2月22日でしたので、約1ヶ月掛かりました。
※私の手順1と手順2の期間が半年以上空いているのは転居する予定だったからです。宅建士登録後に住所変更する手間を省くために、間をあけました。
まとめ:勤務先で取引士証が必要なくても、宅建士登録までするのが良い
- かかった費用合計 52,690円(交通費等別)
- かかった期間 約2ヶ月
私は不動産仲介業者に転職する予定はありませんが、不動産投資には興味があります。
不動産取引をするのであれば、宅建業登録は必要になってくるので、いずれ取引士証の出番がでてくるでしょう。
この費用と期間で準備をしておくと、取引士証が必要になっても大丈夫ですよ。
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